拒食症の原因【3】果たして親の育て方が原因なのか?
じゃあ、今の時点で何が原因として考えられるでしょう?
昔からよく言われているのが、
親の育て方の問題ということですね。
確かにね、多くの患者さんは、思春期の頃に、拒食症を発症し、
最近では、その発症時期が小学生にまで広がってきています。
まだ自我が確立されていない頃に発症するのだから、
親の育て方の影響は大きいんじゃないかって思うかもしれません。
率直に言うと、
ときには影響していることもあるように思いますね。
ただね、ある親とその子どもを見たときに、
これで親の責任をどうこう言うことは
出来ないだろうと思うことがよくあります。
だって、その子どもはとても素直で、いい子で育っているんですよ。
親もね、その子どもにプレッシャーをかけたりすることもなく、
優しく育ててこられた。
親とお話させていただいても、全く問題は感じられず、
それでも、その子供は拒食症になってしまった。
そんなことがよくあります。
拒食症の心性から見ると、
その「いい子」でいたというところが
気になるところだったんですけどね。
それが注意すべきところだったなんて、
普通は思わないですからね。
もし注意していたとしても、
どのような関わりをしていればうまくいったのか、
こうすべきだったとは言いかねるところがあります。
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