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摂食障害(拒食症・過食症)治療における患者さんの3つの心(4)もう一つの心、「病気の自分」



さて、摂食障害(拒食症・過食症)では
その上に「病気の自分」というものが生まれてきます。
それは病的な痩せに伴い、まるで何かが乗り移ったかのではないか
と思うほどに病的な思考に囚われた心です。

例えば、その身体が骸骨を思わせるほど痩せていても
「私は他の誰よりも太っている」と感じます。

ある患者さんは、まるでアフリカの難民の子供たちのような
浮き上がった鎖骨や肋骨を見せながら
「この骨のラインが美しいでしょ」と言います。

一口二口の食べ物を口にし、体重がわずか100g増えただけでも、
「このままずっと体重が増え続ける気がする」と言います。

一方、20kg台の体重になり、
これ以上減るといつ死ぬかわからないといった状態になっても、
1kg、2kgと体重を減らし、本人はホッとしています。

「このまま食べなければ死ぬかもしれない」と話しても全く聞き入れず、
ときには「実はそうして太らせようとしているのではないか」
と疑いの心を持ちます。

強制的な治療を試みようとしても、隠れて食べ物を捨てたり、
何百回、何千回というような腹筋、背筋、縄跳びなどを繰り返して
カロリーを消耗しようとしたりします。

その病的な思考は恐ろしいほどに本人の心を支配し、
病的な行動をとらせ、永遠に終わることのない摂食障害の世界に引きずり込み、
ときには死をもたらすのです。

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