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摂食障害(拒食症・過食症)治療における医療者の絶望と希望(5)治療効果を引き出せる環境・意外な盲点




3つめの条件は、治療効果を引き出せるだけの環境です。
この環境というのは、非常に大きな条件です。

いくつかのポイントがありますが、
患者さんの心を「病気の自分」が大きく支配しているときには、
食事を捨てたり、動き回ってカロリーを消耗させたりしないような
行動制限枠が必要です。

具体的には、自由に外に出られず、
ある程度の監視が効くような閉鎖病棟への入院であったり、
それでも問題行動をコントロールできないときには、
24時間誰かが横に付き添っていたり、
個室に隔離したりするような環境設定が治療上、
最も重要なポイントになります。

また、入院環境では
患者さんと一対一でゆっくりと話せるような場が必要です。

これは意外な盲点なのですが、意外に多くの病院で
プライバシーの守られた個室での診察が行われていません。

ベッドサイドであったり、ナースステーションの片隅であったり、
話している内容が他の人にも聞かれてしまうような場所で
診察が行われています。

ただでさえ、周りに気を使い、「いい子」であろうとする
摂食障害(拒食症・過食症)の患者さんに対して、
このようなところで診察を行っても、
その本当の心の内を引き出すのは殆ど不可能といってもよい
と思います。

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