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摂食障害(拒食症・過食症)治療における医療者の絶望と希望(1)挫折体験・研修医の頃



軽症の方から重症の方まで
全ての摂食障害(拒食症・過食症)の患者さんを救おうとするなら、
その治療に非常なる困難さを伴うということは、
殆どの治療者が納得するのではないかと思います。

実際、「摂食障害はわからないし、診られない」
と言う精神科の先生方も数多くおられますし、
ある摂食障害の治療に関わって以来、
「もう二度と摂食障害だけは診たくない」と言った先生もおられました。

何よりも私自身が、これまでの精神科医としての人生の中で唯一、
挫折したことがあるのがこの摂食障害の治療でした。

最初は研修医の頃です。

上の先生の指導を受けながら、
摂食障害の方に関わっていたのですが、

治療中に病院を脱走する患者さん、
退院しても再発して再入院してくる患者さん、
心肺停止しながら奇跡的に助かった後も
なお痩せに拘り続けて最後には亡くなってしまった患者さん、
体重が多少増えてもその表情に曇りを残したまま
退院していく患者さん、

このような患者さん達を見ていて、
当時の私は「摂食障害は本当に治らないなあ」
という実感を持ち、その治療に一つの挫折感を感じていました。

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