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摂食障害(拒食症・過食症)治療における「湖面の波紋の論理」(1)拒食症患者が食事を一口残すことの波紋



摂食障害(拒食症・過食症)の治療において、
私が「湖面の波紋の論理」と呼んでいる理論があります。

今、周辺の風景を鮮やかに映し出すような
とても凪いだ平らかな湖面があるとします。

そこに、ひとつの小石を投げ込んでみるとしましょう。
湖面の広さから見ると投げ込まれた小石は取るに足らないものです。

しかし、一旦、小石が投げ込まれると、
その波紋は徐々に湖面全体に広がります。

摂食障害(拒食症・過食症)という病気は、
この論理と全く同じ性質を持っています。

例えば、治療で出された食事をほんの一口だけ残すとします。
一口残そうが残すまいが、
体重の回復を目指すのに大きな差はありません。

しかし、この一口を残すという小石を投げかけると、
その波紋は徐々に大きなものとなって広がっていきます。
一口が二口、二口が三口、必ずその残す量は増えていって、
そのうちに殆ど食べられなくなります。

このように、病気の自分に打ち勝つには、
病気の自分に影響された行為は全く認めてはなりません。
たったひとつの小石さえも投げ込ませず、
完全に断ち切っていくという治療者の強い決意が必要なのです。

これは実際に、本人達もよく知っています。
知っていながら、病気の自分に影響されて、ちょっとだけ食事を残し、
少しずつ残す量を増やしていきます。

治療者がこの論理を話し、
「実際はそうじゃないのかな?」と問いかけると、
必ず「はい。そうです」と返事をします。


ちーひめ注:

病気の自分について知りたい方は、
摂食障害(拒食症・過食症)治療における患者さんの3つの心を読んでみてくださいね。

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