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摂食障害(拒食症・過食症)治療における体重測定方法【7】3週間の平均値で判断



しかし、もう一つ重要なポイントがあります。

それは、週に1回の体重測定だけで判断するのではなく、
3週間の平均値を見て判断するという考え方であります。

これは、体重の誤差のところで述べたことと
ほぼ同様な理由によるものですが、
週に1回の体重測定だけで判断しようとすると、
例えば、何日か便秘が続いているときに体重測定をすると、
体重が増えたように見えてしまい、判断を誤ることがあります。

また、1回だけで判断し、行動制限療法に見られるような
体重によって行動範囲を変えるという条件などを提示していると、
患者さんはしばしば、その直前に大量の水を飲むなどして、
体重が増えたように見せかけようとします。

体重が増えたように見せかけるために
“もの”などを隠し持つなどの行為は、
下着で体重測定するといった方法で防ぐことができますが、
お腹の中まではフォローできません。

しかし、評価方法を3週間の平均値でとるようにすれば、
これらの誤差はかなり解消されます。
例え、便秘のために一時的な体重増加があっても
3週間続けて排便がないということは殆どありません。

ある週に便秘で増加した体重は、大抵は次の週に減少し、
平均すればそれらの誤差は解消されます。
また、患者さんが大量に水を飲むなどして増やした体重も、
ある週に500ml飲んで500g増えたように見せかけたとすれば、
次の週は500mlの上にさらに500ml飲まなくては
体重が増えたように見せかけられません。

さらに次の週になれば、
500+500+500mlで1.5l飲まなくてはなりません。
一部には、そんなことをする人もいるかもしれませんが、
こうした努力にも限界があります。

多くの場合、こちらが3週間平均で判断すると言い、
こうした原理を説明すると、
このような無駄な努力をするのを諦めます。

治療者が1回の体重測定に拘り、
行動範囲を変えるような枠組みの変更をするために、
患者さんもその1回の体重測定に拘り、
いかにごまかすかといったことに目を向けるのです。

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