摂食障害(拒食症・過食症)治療における体重測定方法【5】誤差への対処と測定結果の評価方法
ただこのときに気をつけないといけないのは、
体重測定における誤差についての対処と
体重測定の評価方法です。
まず、1回の体重測定で、あまりに細かなところまで拘ると、
その誤差に翻弄されます。
具体的に言いますと、その直前に小便をしたか否か、
飲み物を飲んだか否かといったようなことで、
数百グラムの体重の増減は、すぐに見られます。
そうした事実に目を向けますと、
500g以内の体重の増減は誤差と判断し、
毎週単位での体重測定では現状維持とみなすのが
妥当ではないかと思うのです。
もちろん人によっては毎週300gずつ増えて
体重が増加してかれるような方もおられますが、
そうした場合は5週くらい続けて同じペースで増え続けた時点で、
「普通であれば500g以内の体重の増減は誤差と判断されるが、
あなたの場合、増えたり減ったりというパターンではなく、
5週にわたってずっと増え続けているので、
増加したと判断してもよいでしょう」
と伝えればよいかと思います。
大きく見て治療的には、
治療者も患者も小さな体重変化に翻弄されずにすむといった視点から、
500g以内の体重の増減は誤差とする見方が有効かと思われます。
よって、体重の回復が順調であるか、
あるいは体重の減少が著明であるか、その基準は、
週に500g以上の体重の増減があるか否かで判断します。
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