トップページに戻る

摂食障害の友人のために周りの人が出来る事とは?




質問: by ららさん

始めまして。知り合いが摂食障害です。
少しでも彼女の心理状態や摂食障害について、
なにか知る手立てはないものかと、探していたところ
ちーひめさんのブログを拝見しました。

とても詳しく、そして親身な内容で
知らなかったことが少し理解できたように思います。
ありがとうございます。

彼女は当時大学生で
2年前に一度1年間摂食障害の専門科に入院(当時32キロ)し、
体重が目標(43キロ)に達したため退院し、
学生生活を再開しました。

しかし、退院後も見ていて
あきらかに体重は減っているように見えました。
数ヶ月前、身長158センチで28キロになっていたと最近知りました。
そのせいかわかりませんが、
突然足がリュウマチのような痛みが出、
歩くのが困難なほどに足が上がらなくなったため、
また自宅で療養中です。

以前入院した病院へ通う事は拒んでいます。
彼女を見ていて、摂食障害が完治することがあるのだろうか?
と疑問を持ったのです。

ちーひめさんが書かれていたように、
典型的な「いい子」であり、ひどく神経質な性格です。
高校生の時、ぽっちゃりしていたのですが、
ダイエットをし1ヶ月で15キロ痩せてから、
その性格の傾向が強まったように感じます。

回りの大人の中には、
「気分的なものだから、気力をしっかり持てばいいはず。
弱いからだ。」と厳しい意見をする人もいます。

一方で、とにかく気を遣い、
彼女を赤ちゃんのようになんでも彼女の言いなりになる人もいます。
彼女は今20代前半です。

みんな自分なりに彼女のことを心配し、
よかれと思っての行動ですが、
私も含めみんな病気についての知識がないのです。
そんな状態を見ていると、
彼女のストレスが強くなるのではと心配になります。

彼女は優等生なだけに、
社会から遅れをとっている自分にあせりといらだちが隠せません。
専門医にお願いするのはもちろんのこと、
回りがどう対処すれば、彼女の完治への手助けができるのか、
考えているところです。

初めてなのに、長々と大変失礼しました。
これからも、参考にさせていただきます。

泉先生のお返事:

ららさんへ

こんにちは。
お寄せくださったメッセージの内容につきましては、
とてもよくわかります。

病院での治療を拒んでおられるのは、きっと「病気の自分」が
その方を強く支配しているのもあるでしょう。

また、以前の治療で、ただ身体の回復だけを重視して、
その方の心の課題への治療を取り組まなかったことへの
絶望もあるのかもしれません。

摂食障害になられる方は、何か現実についていけず、
そのために、「摂食障害」という病気の世界に
入ってしまっている方が多いように思われます。

よって、その方が本当に求めているのは、
その現実に対応していく力を身につけていくことで、
そのパーソナリティの課題に取り組むことこそが必要なことなのです。

しかし、ただ表面的に
体重を増やすことだけを目的とした治療を行うと、
その方のニーズは何も満たしていないので、
再び、その世界に戻ってしまわれるのです。

ららさんが思われているように、周りの大人の方の対応も、
この病気を理解できないためでありますが、良い関わりとは言えません。

例えば、おそらくこの方もその根底には、
強い自己否定感を持っておられるのではないかと思うのですが、
そうした方に、「弱いからだ」と
さらにその自己否定感を強めるようなことを言われるのは、
その病気をより深くするようなものです。

また、何でも言いなりになるのは、
その方の「病気の自分」の言いなりになっていることであり、
「本当の自分」ではなく、
より「病気の自分」を強化していくようなものです。

ですから、これもやはり病気を深めていくような関わりとなります。

大切なのは、「病気の自分」には一切協力せず、
その行動を断ち切らせ、
「本当の自分」にはどのようなことがあっても見放さずに、
徹底的に受け止めることです。

体重が減少すれば、病気は深まり、
神経質さや頑固さはより増し、関わりはさらに難しくなっていきます。

どのように対処すべきか。そのためには、
まだまだこのブログでお話させていただくべきことがあるのですが、
とりあえずは、摂食障害を専門的に見られている病院を探されることです。

そして、そこで相談をされて、
そこの先生がご理解くださるようであれば、
本人が何と言おうとも断固として病院に連れていって、
強制的にであっても入院治療をしていただくことが
必要な気がいたします。

この状態ではかなり「病気の自分」が強い状態にあるので、
家でフォローすることはかなり難しい状態にあるのではないかと察します。

この病気は、正しい治療法とその治療を実践する環境、
そして、治療者らのあきらめない姿勢があるならば、
かなり高い確率で治るように思われます。

どうか少しでもよき方向にいかれますように心より願っております。


posted by ちーひめ at 04:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 質疑応答
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。