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10歳の拒食症の娘さんを持つお母さんへのアドバイス



質問 by まさ さん。

娘が拒食症になってしまいました。
ここ2〜3ヶ月の間に急にやせたので、
もしやと思い調べてみたら、
・肉、脂類を嫌うようになった
・運動をしたがるようになった
・料理の本をよく見るようになった など、
拒食症に症例にあてはまることが多いことに気づきました。

それで本人に聞いてみると
・食べると太ってしまいそうで怖い
・自分はまだまだやせているようには見えない
と打ち明けてくれました。

今は10歳で標準体重を7kgほど下回っています。
まだ3食は食べていますが、摂取量が少ないので、
少量でも高カロリーのものを食べさせています。
また本人にもこの病気を自覚させ、
病気のこころの誘惑を聞かない、
逆にそれに逆らって、肉、脂類なども食べ、
絶対に残さないようにすることで治ると言い聞かせています。

今はまだ、娘は一生懸命残さないように食べてくれています。
でも、食べている最中に襲ってくる
「太るぞ、残してしまえ」という誘惑、
食べた後には 「なんで食べちゃったんだろう」
という後悔の気持ちに苛まれ、 とても苦しんでいます。

この苦しみが親として見ていて耐えられないのです。
食べても太ることなんてないと信じさせてあげたいのです。
それには一体どうすればいいのでしょうか?
どのような言葉をかけてあげればよいのでしょうか?
わらにもすがる思いです。

もしよろしければ、
どんな些細なアドバイスでもいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。


泉先生のお答え:


娘さんが拒食症の状態にあることをよく気付かれましたね。
ある程度は、今行われているアプローチで
よさそうな感じがします。

今の娘さんの状況が十分にはつかめませんが、
この状態を打開するひとつの方法は、
心理教育にあると思います。

それは例えば、
「絶対に太らせはしない!健康な身体に戻ってもらうだけだ」
ということを繰り返し、繰り返し、
保証することでもあるでしょう。

また、このような声かけがあります。

「治したいという本当の自分と、
どんどん太ってしまうんじゃないかと思う
病気の自分があるんだよね。

でも、その病気の自分の言うとおりにしてしまうと、
どんどん痩せちゃって死んでしまうのよ。

そうすると、お母さんと一緒にお話したり、
遊んだりすることも出来なくなってしまう。
それでいい?

お母さんは、あなたが生まれてくれて、
今ここにいてくれて、とても幸せなの。
お母さんは、これからもあなたともっともっとお話したり、
あなたが成長して幸せになって生きていってほしいの。

けれど、もしやせていって死んじゃったら、
お母さんはとても悲しい。
本当に悲しい。

せっかくこの世でこうして出会えたのに、
あなたがいなくなったらとても悲しい。

このままね、どんどんやせてしまって、
あなた自身、死んでしまって、それでいい?

もし今、食べられなければ本当にそうなってしまうのよ。
けれど、病気なんかに負けず、
ちゃんと食べていたら必ず、少しずつだけど、
この病気は治って、一緒に幸せになっていくことが出来るのよ。

だから、お母さんはあなたと一緒に頑張りたいと思うけど、
あなたはどう思う?」

また、ご飯を食べたなら、
このように声をかけてあげることです。

「不安かもしれないけれど、本当によく頑張ったね。
あなた自身が生きて幸せになるために
ご飯を全部たべることは大切なのよ。

食べずにやせても、
今のように病気のやせになると死んでしまうだけよ。
だから、食べてとっても不安かもしれないけれど、
それでいいのよ。

絶対に大丈夫。
絶対に大丈夫。
太ったりはしない。
一緒に幸せになっていこうね」

このような保証と声かけは、
まさに岩に水滴を落とし続けるようなものです。
一滴一滴は何の意味があるのだろうか、
何の効果もないのではないかと思うのです

が、それでも一滴一滴落とし続けていると、
岩には穴があきます。

この病気に対する関わりには、
それだけのエネルギーと忍耐力を必要とされるのです。

正直言って、関わる人自身がとても辛いです。
親であるなら、その辛さは何百倍でしょう。

でも、その娘さんの命がかかっていると言っても
過言ではないのですから、親として
粘り続けてあげることです。

正しい方向に努力したものは、
時間さえ耐えることが出来れば、
必ず結果を伴ってきます。

ただお母さんもそうですし、娘さんもよく頑張っていますよ。

普通、そうした説得だけで
なかなか食べられるものではありません。

すごいです。
本当にすごいです。
よく頑張っていると思います。
今の時点では、十二分です。

苦しいかもしれないけれど、それは当たり前です。
病気がそれだけ重いのですから、当たり前です。

でも、その重い病気に打ち勝とうと食べられているのですから、
本当によくやっている。

体重が回復してくれば、
太ることへの恐怖感は消えるか、
少なくとも今よりずっと薄らぐはずです。
それまでは粘ることです。

食事の量については、
実際には一週間に500g以上増えるくらいの量を
食べる必要があります。

それだけの回復を見ないなら、
鬼のように思えるかもしれませんが、
本人とも話し合った上で、
量やカロリーを増やすことです。

本人に病気の自分がある限り、それは辛いことでしょう。
けれど、ここで思い切って増やした方が、
最初は辛いけれども、あとはぐっと楽になってきます。

ここを中途半端なことをすると、
いつまでも辛い状態が続きます。

具体的にはこうしたことも考える必要があります。

その他、細かな点で
今の関わりにまだ訂正すべき点があるかもしれませんが、
それは、実際、お会いできていないのでわかりません。

いずれにせよ、
娘さんの心の中にあるダイヤモンドの心を
信じてあげることです。

思わず娘さんが苦しんでつぶれるんじゃないか
と思ってしまうかもしれませんが、
ダイヤモンドの心がある限り、そして、
母親である私がこれだけ思っている限り、
その思いは通じて、
ダイヤモンドの心の力が戻ってきて病気も治り、
娘も元気になる。

そう信じて、粘ることです。

治療は忍耐です。
忍耐できるのは、ダイヤモンドの心を信じているからであり、
本当に愛しているからです。

本当に些細なアドバイスですが、
どうか粘っていただければと思います。



posted by ちーひめ at 23:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 質疑応答
この記事へのコメント
お返事ありがとうございました。泉先生のお言葉は大変な励みになりました。毎日愛情と熱意をもって、心理教育を実践しております。でも娘は日増しに食べるのがつらくなってきているようです。まるで食べることがストレスを生み、それが日々蓄積していっているようで、日増しに良く泣くようになり、今では朝起きてから夜寝るまで、つらいつらいと言って1日中泣いているのです。体重の回復についてはまだ1週間ほどなのでなんともいえませんが、見るに耐えないのです。そんなにつらいなら食べなくてもいいよと言ってしまいそうです。また奇妙なことに、きれいになりたいと思ったことは一度もないと言っています。ではなぜそんなに痩せたいの?と聞いてもまったくわからないと言います。まるで何かに強く洗脳されているかのようです。娘の苦しみを少しでも和らげることはできないのでしょうか。ほんの少しでいいのです。泉先生、どうか助けてください。
Posted by まさ at 2007年03月19日 18:02
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