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摂食障害(拒食症・過食症)の心性の治療法(1)人生の幸福にまで目を向けた治療



摂食障害の人の心の中にある
あらゆる囚われや拘りをなくし、
その奥に眠っている本当の自分の主体性を引き出し、
強く生き生きとした人生を歩んでいただくためには、
摂食障害(拒食症・過食症)のその心性にまで
治療の目を向けなくてはなりません。

その人の表面的な症状をなくすことだけではなく、
その人の本当に心から望んでいるものを提供し、
その人の人生の幸福にまで目を向けた治療において、
再発という二文字はありません。

それがいかに難しいものであろうとも、
ここまで見据えた治療を試みることはとても大切なことであります。

もしも、その病気を乗り越えて、
より大きな幸福を得ることができたなら、
その病気を忌まわしい思い出として捉えるのではなく、
人生の大いなる学びの時として、
幸福への飛躍の機会として、
その意味を見出すことができることでしょう。

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摂食障害の心性の治療法(2)拒食症治療の具体的な取り組みの例



では、具体的にどのように取り組めばよいのでしょうか。
次に、一つの例を挙げたいと思います。

これは拒食症の人において、
その体重が標準体重の70%を超えるレベルにまで回復し、
その脳の機能低下や拘りがいくらか和らぎ、
こちらの常識的な会話が通じ始める時点でのアプローチです。

例えばですね、その方がうどん屋さんに行ったとしましょう。

その方が最初に食べたいと思ったのは、肉うどんです。
けれども、その方はまず間違いなく、
その店で一番カロリーが低いと思われるわかめうどんを注文します。

ここでもし、食べることや体重を増やすといった行動面や
身体面の問題解決だけを目標とした治療であれば、
とにかく何でも食べてくれればOKです。
それでよかったと患者の行動を評価するでしょう。

一方、もしその摂食障害の心性の治療にまで目を向けた治療であれば、
どのようにアプローチするでしょうか。

この方の場合、本当は肉うどんを食べたかったのに、
そんなカロリーの高そうなものを食べたら太ってしまうという
心の中の病気の自分の声に負けて、
カロリーの低いわかめうどんを頼んでしまったのです。

そうであるなら、この行動は一見、
食べたことで病気が治っていっていると見えるけれども、
明らかに病気に支配された行動であり、そうである限り、
いずれ食べられなくなり、異常な痩せが進行するのは明らかなことです。

だからこの場合、
わかめうどんを食べてきたということを評価してはならないのです。
むしろ、わかめうどんを選びそうになったとき、
これではいけないと思い、敢えてカロリーの高い天ぷらうどんを食べたなら、
大いに評価してあげることです。

あるいは、本当の要求に忠実に肉うどんを食べたなら、
これも大いに評価してあげることです。

心の中で病気に打ち勝って行動した
ということが非常に価値のあることであり、
こうした病気に打ち勝った行動がとれるようになれば、
食事は必ず必要な量を摂取し、体重などは自動的に回復してきます。

また、摂食障害の心性の一つである
本当の自分病気の自分との矛盾した葛藤の苦しみから脱することができるので、
その方は心から救われたという実感を持つことができるのです。

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ちーひめ注:

本当の自分病気の自分について知りたい方は、
摂食障害治療における患者さんの3つの心を読んでみてくださいね。

摂食障害(拒食症・過食症)の心性の治療法(3)抽象的な心の問題を具体的な行動の課題に置き換える



この技法のポイントは、抽象的な心の問題を、
どのメニューを選ぶのかといった
具体的な行動の問題に置き換えてあげることです。

それはその人の持つ本当の自分の主体性を引き出し、
その行動をとることができたときに
大いに評価してあげることで、
その人の自己評価が高まるのです。

このように摂食障害(拒食症・過食症)の治療において、
その心性の治療にまで目を向けることは、
その人の心を幸福にまで導き、
根治的な改善をもたらしうるのです。

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