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【1】過食症ってどんな病気?
過食症の症状・過食症の過食と普通の過食の違い




ここでは、「過食症」についてお話しましょう。
「過食症」ってどんな病気でしょうか?

私も精神科医になってしばらくは、
「過食症」という病気の意味がよくわかりませんでした。

「たくさん食べて太ってしまうのが過食症かなあ」
当たっているような、当たっていないような・・・。

ただたくさん食べて太ってしまうだけなら
過食をしているかもしれませんが、「過食症」とは言わないんですね。

「過食症」というのは、まず食べ出すと「止まらない」
「(自分では)止められない」ということがあります。

もう食べられないと思うほどにおなかがいっぱいになって、
胃が破裂しそうなくらいなのに、それでも食べ物を口に入れてしまう。
おなかがいっぱいになると食べられなくなってしまうから、
あるいは、食べるだけだと太ってしまうから、
食べたら吐き出し、また食べる。

食べている本人もとても苦痛で、
とても情けなくて、ときにはその頬を涙で濡らしながら、
なお口には食べ物を入れ続ける。

傍で見ていると、
何かにとりつかれているんじゃないかってね、
そう思うほどに
自分自身をコントロールできなくなって食べてしまう。
これが「過食症」における過食です。



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posted by ちーひめ at 21:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 過食症とはどんな病気か?

【2】過食症ってどんな病気?
本当に過食したかどうかの判断




摂食障害の方の中には、「過食してしまった」
と言う方がよくいます。それは本当かな?
よくその食べたものの内容を訊いてみてください。

「そんなに食べているのかあ」
と思うほどに過食している人もいますが、
中には、普段は拒食をしていて殆ど食べないでいて、
普通の食事をとっただけで「過食した」という人もいます。

ですから、本当に過食しているかどうかは、
実際に食べているものの内容を、
よく訊いてみてからでないと判断できません。

周りの方は、本人が「過食している」と言うだけで、
それを鵜呑みにしないでくださいね。

ご本人は、痩せにこだわっているために、
過食かどうかを歪んでとらえてしまっている
だけのことがありますからね,

過食だと思い込んで、
誤った治療に取り組まないでくださいね。



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posted by ちーひめ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 過食症とはどんな病気か?

【3】過食症ってどんな病気?
過食症の原因・心の問題点・拒食症との関連




さて、「過食症」が病気として問題となるのは
単に過食があるからだけではありません。

その心の奥には、
健康を害するほどの痩せにこだわる気持ちがあるからです。
過食しても「別に太ってもいいや」と思っている人を、
基本的には「過食症」とは言わないですね。

本当は強烈に痩せたいという思いを持っています。
最初は痩せたいために、殆ど食べずに痩せ続け、
「拒食症」になっていたのが、ある日、
ちょっとしたお菓子や甘いものなどを食べたのをきっかけに、
食べるのが止まらなくなる。

そんなふうにして、「過食症」になる場合が多いですね。

ただ最近は、
必ずしもそんなパターンだけではありません。
いわゆる不安な気持ちや
イライラした気持ちのやり場がなくて、
つい食べ物を口にするようになって、
そのまま習慣化してしまうといった場合もあります。


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posted by ちーひめ at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 過食症とはどんな病気か?

【4】過食症ってどんな病気?
過食症の異常行動・行動原理・痩せにこだわる心とコントロールできない過食




このようにして、本当はすごく痩せていたいのに、
食べるのが止められない。

そんな状態になると、人はどのようなことを考えるでしょう。

★過食が落ち着いているときには、少しでも食べずにいよう。
★それでも食べてしまったら、吐き出してしまおう。
★おなかの中に食べ物があると気持ち悪いから、下剤を使って、出してしまおう。
★とにかく時間のあるときには体を動かして、カロリーを消耗しよう。

このように、考えられる限りの手段を使って、何とか痩せようと考えます。

ただ痩せへのこだわりは強烈ですからね。
このやり方が尋常ではありません。
食べないと言えば、水分以外は全くとろうとしない。
ときには、水分さえもとらない・・・・いや、
怖くてとれないと言ったほうが正しいかもしれませんが・・
そんなことがあります。

吐くと言えば、バケツいっぱいになるほどに吐き、
その吐いたものを放置して、
異臭の漂う部屋の中で暮らすこともあります。

下剤を使う場合には、
おなかの中のものを全て出し切ってしまおうとして、
50錠や100錠といった下剤を常用します。

運動では、一日に数万歩を歩いたり、縄跳びを何千回としたり、
座ったり寝たりすることさえ体重が増えると言って恐れ、
ずっと立ったままでいて、一日中、足踏みを続けるような人もいます。

いずれも常軌を逸したこだわりで、
こうした痩せにこだわる心と、そのコントロールの不可能な過食こそが、
「過食症」という病気なのです。



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posted by ちーひめ at 21:53 | Comment(3) | TrackBack(0) | 過食症とはどんな病気か?
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