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拒食症の原因【1】ダイエットや病気はきっかけ・根本的な原因ではない




誰でも、病気になってしまい、
なかなか治らずに苦しみを伴うときには、

「なぜ、こんな病気になったんだろう?」
「何が原因なんだろう?」

って、考えるんじゃないかな?

拒食症の場合、
原因としてすぐに思いつくのは、ダイエットかな?

あるいは、たまたま風邪を引いたり、
食欲がなかったりして食べられなかったのが、
原因って考えるかな?

けれども、これらは原因ではなく、
キッカケに過ぎませんね。

だって、ダイエットした人がみんな
拒食症になるわけでもありませんし、
食欲がなくなった人にしても同じですね。

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posted by ちーひめ at 13:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【2】原因は脳の異常にすぎないの??




では、拒食症の原因って何でしょう?

最近の精神医学ではね、
心の病というのは脳の異常に過ぎなくて、
脳のどこかにその原因があるんじゃないかってね、
調べられています。

セロトニンという物質が
影響しているんじゃないかとかね、
いろいろなことが推測されているけれども、
まだはっきりとしたことはわかりませんね。


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posted by ちーひめ at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【3】果たして親の育て方が原因なのか?




じゃあ、今の時点で何が原因として考えられるでしょう?

昔からよく言われているのが、
親の育て方の問題ということですね。

確かにね、多くの患者さんは、思春期の頃に、拒食症を発症し、
最近では、その発症時期が小学生にまで広がってきています。
まだ自我が確立されていない頃に発症するのだから、
親の育て方の影響は大きいんじゃないかって思うかもしれません。

率直に言うと、
ときには影響していることもあるように思いますね。

ただね、ある親とその子どもを見たときに、
これで親の責任をどうこう言うことは
出来ないだろうと思うことがよくあります。

だって、その子どもはとても素直で、いい子で育っているんですよ。
親もね、その子どもにプレッシャーをかけたりすることもなく、
優しく育ててこられた。

親とお話させていただいても、全く問題は感じられず、
それでも、その子供は拒食症になってしまった。
そんなことがよくあります。

拒食症の心性から見ると、
その「いい子」でいたというところが
気になるところだったんですけどね。

それが注意すべきところだったなんて、
普通は思わないですからね。

もし注意していたとしても、
どのような関わりをしていればうまくいったのか、
こうすべきだったとは言いかねるところがあります。


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拒食症の原因【4】拒食症の子供をもつ親へのアドバイス




だから、親の育て方の問題については、多くの場合、
このように考えていただくといいのではないかなと思います。

基本的には、親が自分の責任だと思って、自分を責める必要はありません。
多くの場合、止むを得なかったというのが現実でしょうから。

ただ子どもは、親の影響を受けて育つものであり、
もしかすると、知らず知らずのうちに拒食症になってしまうような
影響を与えてしまったのかもしれません。

もし、そんな心当たりがあれば、その気がついたときに、
気がついたところから修正をかけていけばいい。

拒食症は、その治療方法と環境さえ整えば、
十分に治癒し得る病気のように思いますから、
いたずらに親自身が自分を責められないで、それで十分にいいと思います。

一旦、子どもが拒食症になられると、
ときには学校などにも行けなくなって、親としてはとても辛い思いをしますが、
その治療を通して成長されたときには、本当に生き生きとした表情を見せてくれて、
何もなく育った子ども以上に輝かれることも多いように思います。

人生というのは、何が不幸で、何が幸福か、それは最後までわかりません。
ですから、今、出来る最もよいと思われる方法を一生懸命にやること、
あきらめずにやり続けることが大切なことだと思います。


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質疑応答:摂食障害の娘を持つ母親へのアドバイスを読んでみる。

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ちーひめ、補足:

泉先生の新しいブログ、

摂食障害を理解するために:拒食症・過食症が治る方法

のなかに、親や家族へのアドバイスがあります。
興味のある方は、以下のリンクから、その記事に飛べますので
ぜひ、読んでみて下さいね。

★摂食障害(拒食症・過食症)の子供に関わる親・家族の心構え
posted by ちーひめ at 13:41 | Comment(2) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【5】社会から受ける影響も無視できない




さて、拒食症の原因として、何が考えられるかということでしたね。

その原因として、よく言われるのは、
今の社会から受ける影響はどうかということです。
これは無視できないところがありますね。
直接的な原因とは言えませんが、その影響は大きなものがあるように思います。

私的なことですが、以前、私自身にこんなエピソードがありました。

あるとき、ふとかっこいい黒のズボンが欲しいなって思ったんです。
そこで、いくつかの店を回って、自分に似合ったズボンを探しました。

ある店で「これはいいな」と思うズボンが見つかったので、
自分のサイズを店員に言うと、店には、
自分より小さなサイズのものしかないと言われたんですね。

それがひとつの店でなく、いくつかの店で続いたんです。

ちなみに、私の体型は、痩せているようには見えても、
太っているように見られたことはありません。

その私のウェストに合うズボンが、それらのお店にはなかったんですね。

そのときに、私の中に芽生えた思いは
「私は太っているんだろうか」というものでした。

私は医者ですし、摂食障害の治療にも関わってきていて、
標準体重というものを知っていましたから、自分は決して肥満ではなく、
正常な体型であり、健康であるということを知っています。

それでも、そうしたお店に自分に合ったサイズのズボンがなければ、
そのお店においてあるサイズが正常な範囲のもので、
その範囲を超えている自分は異常ではないか、肥満ではないか、
そんなふうな思いがよぎったのです。


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posted by ちーひめ at 13:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【6】社会的な影響・拒食症サイズの洋服




ましてや、痩せることに価値観を抱いている多くの女性達が、
こうした影響を受けるのは避けられないでしょう。
拒食症の人達は、みんな自分に合ったサイズの服を着ています。
どこで手に入れるんでしょう?

やっぱり普通に服を売っているお店ですね。
ということは、お店には、
拒食症にならなければ着られないような服が売っている
ということのようです。

正常な体型の人が着れる服がなくて、病気の人が着れる服が売っている。
不思議な気がしますが、これが現実ですね。

もし、服を売っているお店に
正常な体型の人だけが着れる服を売ってもらったら、
拒食症になるきっかけが減るかもしれません。

ただね、以前にテレビで、
女性の平均的な体型を再現したマネキンを見たんですけど、
一般に店に並べられているマネキンに比べて、
ちょっと魅力には欠けるような気がしました。

商売とお客様の健康をどのように両立させるか、
難しい問題があるのかもしれません。


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posted by ちーひめ at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【7】社会的な影響・雑誌の影響




社会的な影響といえば、雑誌の影響も大きいですね。

男性雑誌に載っているモデルと言えば、
痩せている女性よりもむしろ、グラマーな女性が目立ちます。

男性は、どちらかと言えば、
そうしたグラマーな女性を求める方が多いのかもしれません。

一方、女性雑誌のモデルと言えば、かなりスリムな女性ばかりです。

身長や体重を見ると、
痩せ過ぎているために生理が止まってしまうのではないか
と思うほどの人たちが多くて驚きます。

もしかすると、モデルをしながら、
拒食症になっている人たちもいるのかもしれません。

こうした女性雑誌を見ているうちに、多くの女性達は、
このスリムな女性こそが“ふつう”であって、
その体型に至っていない自分はおかしいと思うようです。


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posted by ちーひめ at 13:37 | Comment(1) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?

拒食症の原因【8】社会的な影響・ダイエットに励む現代女性




雑誌に出てくるようなスリムな体型の人は
そんなにいるわけはありませんから、
かなり多くの女性がダイエットに励み始め、
今やダイエットはひとつの文化のようにさえなっています。

美しくありたいという女性の心には、
そこに女性としての素晴らしい価値があるように思います。

けれども、こうした風潮に流されて、
いたずらにダイエットにこだわりすぎる心は、美しいものとは言えず、
拒食症に陥ってしまったときには、その外観も悲壮な姿になります。

今、こうした社会的な影響を受けて、
これまでであれば、拒食症にならなかったであろうというタイプの人まで、
拒食症になっているのではないかなという気がします。

こうしてみると、社会的な影響というものは、
決して無視できないように思います。

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拒食症の原因【9】拒食症に陥りやすい性格の傾向性・良い子気質




さて、結局のところ、拒食症になった原因は何なのでしょう?

現時点の学会の見解では、
いろいろなものが絡み合っているという考え方で、
明確な見解はないようです。

ただこれまで患者さんの治療に携わってきたその目から見ると、
こんなふうに思います。

拒食症になるいわゆる典型的なパターンの方ですね。
これは、もともと拒食症に陥りやすい性格の傾向性を持っている
のではないかと思われます。

例えば、幼い頃から親などの周りの人の目を気にして、
気を配るような子ですね。周りの人の気持ちに合わせようとして、
自分の気持ちを抑えて、あまり自己主張をしない。

一見、自己主張してわがままを言っているように見えても、
自由奔放というわけではなく、
相手を心配させたりするようなことは言わない。

あるいは、親の期待に応えて喜んでもらおうと、
勉強やピアノ、絵画などの芸術で頑張っている子。

拒食症になる子には、
学校の成績が一番だったというような子も多いですね。

このように、親や学校の先生から見ると、とても“いい子”が、
意外にも拒食症に陥りやすかったりするんですね。

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拒食症の原因【10】拒食症に陥りやすい性格の傾向性・ストレスが体に出るアレキシサイミアというタイプ




他の典型的なタイプとしては、
アレキシサイミアというタイプの子ですね。

アレキシサイミアというのは、簡単に言うと、
ストレスと思うようなことがあっても、自分自身ではストレスと感じないで、
そのストレスが、からだの症状として表れるタイプの人のことです。

このタイプの人に、

「何かストレスと思うようなことはあった?
もしかして、もともとこれまでも、ストレスと思うようなことは殆どなかった?」

と尋ねると、

「うーん、そうですね。全然ありませんね」

と、明るい表情で答えられたりします。

けれども、なぜか急に食欲がなくなる、吐き気がする、胃が痛くなる、
頭が痛くなる、微熱が出る、おなかをこわして下痢をする、
こんなからだの症状が出てくるんですね。

そして、食欲がなくなった場合、そのまま食べられなくなって、
どんどん痩せてしまう。こんなパターンがあります。

こうしてみると、多くの場合、
拒食症に陥りやすい性格の傾向性があるように思いますね。

そんな子が、ふとしたときに
「〜ちゃん、ちょっと太っているんじゃない?もっと痩せたら?」
と言われたり、ずっと頑張っていた勉強などで
一番を維持することができなくなってきたりして、
何か自分を否定されたようなストレスを受けると、
とてもしんどい気持ちになってしまいます。

でも、これらの子は、
そのしんどい気持ちをうまく解消できないんですね。

逃げ道を見失い、追い詰められた状況の中で、ふとダイエットだとか、
あるいは食欲がなくなって食べられなくなるだとか、
そんなキッカケがあって体重が落ち始めると、
まるで体重の数値が減っていくことや痩せていくことに、
自分の生きている全ての意味を見出すかのように、
その世界に陶酔していきます。

こうして、拒食症になっていきます。


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拒食症の原因【11】拒食症になる性格の傾向性の新たなタイプ・結論




ただ最近は、必ずしもこうしたパターンだけではなくなってきていますね。

全体から見ると、少数派ですが、あまり深く考えない性格の子が、
何となくダイエットを始めて、拒食症になる場合もあります。

あるいは、非常に几帳面で、細かなことなどにこだわり、
融通が利かないような、強迫的な性格の子が、
痩せや食事の内容などにこだわるようになって、拒食症になることもあります。

このように、最近では、拒食症になる性格の傾向性に新たなタイプが出てきています。

ただやはり、

もともと拒食症になりやすい一定の性格の傾向性があり、
そうした性格の子が、何かに行き詰まるなどして、ダイエットや食思不振、
食事の内容への拘りなどをキッカケにして、拒食症になる


というのが、拒食症の原因、
およびその成り立ちと考えていただいてよいのではないかと思います。


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posted by ちーひめ at 13:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 拒食症の原因って何?
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